そうだったのか、万吉よ! NHK木曜時代劇「ちかえもん」ついに最終回!

万吉お、お前は…!?


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 ついに明かされる「万吉」青木祟高)の正体。

木曜時代劇「ちかえもん」、初回から欠かさず視聴していた人が、うすうす感じていたこと。

「万吉」はこの世のものではない、何か妖精のような存在ではないか…。”

当たらずといえども遠からず。
そう、「万吉」は、人間ではありませんでした。“人形”でした。

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それも、「ちかえもん」こと、「近松門左衛門」松尾スズキ)が、幼いころ、蔵の中で、一人遊びをしていた時の相棒のお人形。

「万吉」の突拍子もない出現の仕方、
妙に甲高い声、年齢不詳のしゃべり方、etc.

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考えて見れば、なるほど合点が行くことばかり。
青木祟高さん、全身全霊で“人形”「万吉」を演じていたわけですね!

そしてその人形「万吉」が、最終回で八面六臂の大活躍。
やっぱりやってくれました!

ああ、この唸るような展開の見事さ。
さっすが、「平清盛」の脚本家、藤本有紀さん!

視聴者の心をワシ掴みにし、さらにそれを振り回して、
まさにこれぞ「痛快時代劇」の鑑。

こういうドラマを待っていた、と見る人すべてに思わせて、藤本さん、会心の出来ではないですか?

義太夫かなり活躍


劇中流れる「竹本義太夫」北村有起哉)の「曽根崎心中」

このあっぱれな語り口調には、放送中からネット上で絶賛の嵐。
北村有起哉さん、役者魂ここにアリ、といわんばかりの熱演でした。

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すぐれた脚本にいい役者。良い作品を作ろうと言うエネルギーが見事に結実した最終回でした。

作家のプライド


「他の誰にもでけん浅ましい仕事するのがわしの仕事や。作家に生まれたもんの背負うた業や!」(byちかえもん

どんなに刀をつきつけられようと脅されようと自分の書きたい筋は曲げない、という強い信念。
それが作家として生きる者の業でありプライド。

劇中の「ちかえもん」の言葉ですが、脚本家、藤本有紀さんの心の叫びをそこに見ました。

(てことは、「ちかえもん」に刃を突き付け迫った「黒田屋」は、さだめしスポンサーや、TV局の上層部?)

この「ちかえもん」、初回からどこかシュールでマニアックに飛ばしていましたが、そこに何か、開き直った確信めいたものを感じていました。

視聴者に媚びず、しかし何よりも視聴者はこういうドラマを望んでいるに違いない、という確信。

視聴者は、まんまとその確信犯にハートを直撃されたのです。

来週の木曜よる8時はどう過ごせばよいのでしょうか。
まさに「ちかロス」です!

時代劇も捨てたもんじゃない


NHK木曜時代劇は、今期限りで姿を消します。
筆者は幼い頃よりの「大河」ウォッチャー、&NHKの時代劇ウォッチャー。
「ちかえもん」は、ここ近年では出色の時代劇でした。

最終回を見終わったあと、心がほっと暖かくなり、
そして、なんとも言えない爽やかな心地に満たされたところは、同じく藤本有紀さんの脚本、大河ドラマ「平清盛」のラストと通じるものがありました。


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脚本家さんと世代が近いので、共感できる部分が多いのだろうと思っていましたが、もっと若い世代の方達までもがその虜になったというのは、意外でもあり、嬉しくもありました。

「ちかえもん」、まだご覧でない方は、今からでも遅くはありません。
是非ご覧になって、“ ウソとまことの境目 ”の、「ちかえもんワールド」を楽しんでみてください!